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VOL.220『健康維持のために早起きを』 [生活]

◆自律神経の働きを司る体内時計
 健康を維持するには朝が極めて重要です。ヒトのカラダには、朝になれば目覚め、夜になると眠くなるというリズムが細胞内の時計遺伝子に記憶されており、これは人類の進化の過程で組み込まれました。このリズムは自律神経の働きが作るもので、それをコントロールしているのが体内時計です。体内時計が細胞分裂に密接に関わっており、ほぼ24時間のリズムを刻んでいます。生命の活動を調節するのが自律神経で、交感神経と副交感神経があります。交感神経は日中の活動時に優位に働き、副交感神経は睡眠時に優位に働くという、切り替えがスムーズに行われています。このように体内時計がリズミカルに動くことで健康が維持されるのです。

◆リラックスして腸を活性化
 カラダの中で最も新陳代謝が速いのは腸管ですが、体内時計が狂ってしまうと腸粘膜の新旧の入れ替えがうまくいかなくなるので新陳代謝が遅くなります。その結果、便秘や下痢が起こります。夜間に良い睡眠が得られると、腸の粘膜細胞は新陳代謝が活発化しますが、睡眠中には血液中の水分量が減少するため、血液がドロドロで固まりやすくなります。そのため、早朝に血栓(血の塊)ができて脳梗塞や心筋梗塞などの心血管系の病気が起こりやすくなります。それを改善するのが、夜寝る前と朝の目覚めに飲む1杯の水です。特に、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が多くイオン化している水が最適です。この水が腸管を刺激して、良質な便通を促します。
 心臓や脳など多くの臓器は交感神経が優位の時に活発になります。しかし、腸だけは休んだり、眠ったりしている時に活発に働くのです。毎日の入浴も健康維持に役立ちます。ややぬるめのお湯にゆっくりつかると腸の活動が活発化しますし、副交感神経が優位になってリラックスできるので、毎日のストレスや睡眠不足を解消してくれます。入浴の時間は就寝前1〜2時間が最も良いでしょう。シャワーだけではあまりリラックスできません。
 今日、昼夜を問わず働き続ける24時間型の生活・複雑化しストレス状態が続く人間関係・病原微生物や外来猛毒生物の侵入・知らず知らず口にしてしまう残留農薬や化学物質・活性酸素を発生させる電磁波など、心身に与えるストレス要因は多く、そして蓄積されていきます。そのストレスに対抗するのが自律神経で交感神経が常に優位に働きます。この状態で最も打撃を受けるのが腸で、疲労状態が続いてしまいます。リラックスできる副交感神経を優位に働かせる時間を持たないと腸は疲弊し、カラダの免疫機能や神経系機能が低下してしまいます。そして、下痢や便秘を繰り返すことになり、これが過敏性大腸炎や大腸ガンを誘発します。
 体内時計が乱れると、朝は胃腸が活動せず、そこに食物が入り負担になることで消化酵素の働きが悪くなって消化されません。腸は夜通し活動して腸粘膜を補修しています。そのため朝には、腸内細菌の栄養源となる食物繊維が必要です。朝食は体内時計を整え、健康体を維持するその日の出発点となるのです。腸の働きが悪くなり、腸内に粘膜片や未消化物が長く糞便として残っていれば、これが腸粘膜を刺激して大腸ガンが生じます。

◆健康は腸の元気から
 また、毎日決められた時間に起きて早朝に朝日を浴びると、生活習慣のリズムが乱れた体内時計はリセットされます。朝日を浴びながら深呼吸を繰り返すことで新鮮な酸素を肺や腸に送り込むことができメラトニンの分泌を刺激することができます。メラトニンは眠りを誘導する睡眠ホルモンで熟睡度を高めてくれ、朝日を浴びると分泌が抑制されます。
 体内時計のバランスを整え、働きを維持するには早起きと、朝一番のコップ1杯の水、そして朝食をしっかり摂ることから始まります。

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VOL.214『腐敗と発酵の話』 [生活]

◆食品の腐敗とは
 食品は初夏であるこの季節から腐敗しやすくなります。では、腐敗とはどのような現象なのか、また、気温が高まる夏に向けてどのような点に注意が必要なのか、見てみましょう。
 食品にはさまざまな細菌が存在し、腐敗していない食品でも1g当たり100〜100万個の細菌が存在しています。これらが大量に繁殖することが腐敗です。腐敗した食品には1g当たり1千万〜1億個の細菌が繁殖しています。腐敗を起こす細菌は食品の表面だけでなく内部でも増殖しており、それが急激に増殖することで腐敗が起きるのです。細菌は、温度条件によって数十分で分裂し、倍々に増えるので短時間で爆発的に増殖します。魚介類に多い腸炎ビブリオ金は一個の細菌が4.5時間で27回分裂し、1億4000万個に増殖します。腐敗が進んだ食品は味も匂いも急激に変化します。腐敗臭は主にタンパク質がアンモニアに変化することで生じます。同時に硫化水素、糖からは有機酸が作られ、それらがミックスして腐敗臭が起きます。
 細菌類は、腐敗の化学反応を進める酵素で食品中のタンパク質や糖を分解して、必要なエネルギーを得ています。その過程でアンモニアと硫化水素という腐敗臭の原因となる気体が生じます。これが人体には有害物質となります。腐敗の初期であれば摂取しても人体に影響はありません。一方、腐敗していなくても下痢や嘔吐を引き起こす食中毒菌が存在すれば食中毒を発症します。例えば、大腸菌O ー 157は100個程度の摂取でも重篤な食中毒となります。つまり、腐敗しているかどうかと食中毒になるかどうかは必ずしも一致しないのです。しかしながら、腐敗した食品を大量に摂取することで食中毒を起こす場合もあるので十分注意しましょう。

◆腐敗を防ぐ
 では、腐敗を防ぐにはどうすればいいのでしょう?基本的に細菌は水分量(細菌が利用する自由水)を減らすことで増殖を抑えることができます。これを利用したのが、塩漬けや砂糖漬け・干物です。食塩や砂糖を加えて自由水を減らし、乾燥させることで細菌が自由水を利用できなくなり増殖できなくなるのです。
 また、細菌の持つ酵素を働きにくい環境におくことで、菌の増殖を抑えることができます。通常、細菌の酵素は低温になると働きません。ですから冷蔵庫内は細菌の増殖を抑制できるのです。ただ、冷蔵庫内は10℃前後なので長期間の保存は期待できません。また、強い酸性の環境下では酵素が破壊され細菌は死滅します。例えば、酢漬けや乳酸菌を利用したぬか漬けは酸性度を高める保存方法です。

◆美味しくて体に良い発酵食品
 腐敗と同様な現象に発酵があります。古くからヨーグルトなどの乳製品や納豆などは発酵食品として知られていました。乳酸菌や納豆菌により食品が変質することで美味しい食品になります。乳酸発酵では、乳酸菌を利用して乳糖を乳酸に変え保存でき、美味しい味を作り出すことができます。腐敗と醗酵は細菌による同じ現象ですが、日本には数多くの発酵食品があり、発酵によって日本の食文化は発展したとも言えるでしょう。醤油や味噌は、塩味と旨味を合体させた発酵食品の中心的存在です。その中には旨み成分のグルタミン酸やイノシン酸をはじめ各種のアミノ酸などが含まれていて複雑な香味が生み出されます。
 食品を発酵させることで腐敗しやすい食品の保存性は高まりました。そして発酵食品は世界中で見ることができます。発酵させることで保存することが可能となり、さらに、栄養源にすることもできます。人類は膨大な時間をかけ、微生物を利用して知識を積み重ね、細かい感性と注意力によって発酵食品を作り、複雑で個性的な食品が生み出されています。食品の腐敗と発酵の違いについてお分かりいただけたでしょうか。

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VOL.212『末梢時計や時計遺伝子を知っていますか?』 [生活]

◆時計栄養学の研究
 近年、生活習慣病を予防する時計栄養学の研究が進んでいます。肝臓や膵臓などさまざまな臓器で時計遺伝子が働き、体内の各部で同時期に働いているのだそうです。体内時計では1日は24時間ではなく、24.5時間になっています。脳には親時計があり、人体で発生している多くの生物学的代謝の過程をタイミングよく調節しています。生物学的に時間的な乱れが生じた人は肥満や糖尿病、動脈硬化、うつ病、その他の慢性疾患を発症します。

◆時計栄養学と末梢時計
 人体における多くの時間的タイミングを再び元の状態に戻し合わせることで健康体と適切な機能を回復することができるという最先端の研究が進んでいるのです。例えば、飛行機で時速900kmの速度で数時間飛行すると、現在自分がいるタイムゾーンと体内時計がずれてきます。このような体験をした人は多いと思いますが、この時差ボケを解消するには長ければ1週間を要します。身体と脳が睡眠を求める時間と外が暗くなる時間を一致させるには脳内にある親時計を進ませるか、あるいは遅らせるしかありません。この体内時計が脳の親時計だけでなく、肝臓や膵臓などの臓器や脂肪組織にも多数の局所的な時計が存在し、人体はそれに依存しており、それを末梢時計と呼びます。この末梢時計を調節しているのが時計遺伝子です。1997年に哺乳動物で初めて時計遺伝子が発見され、カラダの時計合わせに関与する数10種類の遺伝子が特定されました。最大の進展は代謝疾患における体内時計の役割を読み取る研究です。代謝とはカラダが食物をエネルギーに変換し、利用に備えて蓄える一連の過程です。体重増加を調節する上ではいつ食べるか、何を食べるかが関係します。
 地球上の生命は1日24時間のサイクルで支配されています。地球上で最も古い単細胞生物も太陽エネルギーを利用し、光合成によりCO2と水から有機分子と酸素を作り出します。体内時計によって日没に合わせて光合成のスイッチを切り、夜間に働かないシステムで無駄なエネルギーや資源を費やすのを避けます。ヒトでは1970年代、体内時計が脳の視交叉上核(視神経が脳内で交差する部分)であることを見つけました。1990年代になり脳で働いているのと同じ時計遺伝子が、肝臓・腎臓・膵臓・心臓などの細胞で見つかりました。これらの細胞レベルの時計がさまざまな組織の遺伝子の3〜10%の活性を制御します。
 2005年には時計遺伝子の変異が肥満やメタボの発症に関連することが分かりました。メタボは心臓病や糖尿病のリスクを高めます。体内時計と昼夜の周期が慢性的にずれている生活をしている人は代謝疾患・心血管疾患・胃腸疾患のリスクが高まります。血糖値の低下が起こるのは、肝臓がブドウ糖を作り出して血液中に分泌する時期を調節する通常のリズムが失われるためです。血糖値が過剰に上昇するのを抑えるインスリンは血液中からブドウ糖を取り込んで筋肉や肝臓に蓄積する反応を促進します。この正常な血糖値の維持に膵臓時計遺伝子が不可欠なのです。そしてこの乱れが糖尿病となります。このような働きをさまざまな組織に存在する体内時計が果たしています。正確に同時期に働いてカラダの恒常性を維持しているのです。

◆時計遺伝子を活性化して健康に
 近年、心臓や胃の病気、ガン、神経疾患、精神疾患など、多くの病気には日内変動の乱れが関連することが分かってきました。体内時計の最適な働きに関する知識を考慮した新たな医学をサーカディアン医学と呼びます。これを組入れることで健康増進や慢性疾患の予防が容易になるといいます。つまり、規則正しい生活、睡眠時間の確保、野菜食、魚介類や適度な動物性タンパク質食、適度な運動習慣、笑いの絶えない日常生活、ミネラル十分な水分補給などが末梢時計を刺激し、時計遺伝子が活性化されて、健康な毎日につながります。

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VOL.211『適度な運動の効果の新しい報告』 [生活]

◆運動が海馬を大きくする
 近年、日本では医療費が42兆円を超え、そのほとんどが高齢者への医療費です。そこで健康寿命を維持するために、適度な運動習慣が指導されています。
 2010年頃から世界各国で適度な運動の効果例が報告されており、運動と脳の海馬との関係では、運動能力が高い人は海馬の体積が大きいことが分かりました。2011年のピッツバーグ大学の報告によれば、運動が海馬を大きくするとのことです。平均年齢67歳の認知症のない健常者120人を2群に分け、1群には毎日40分のウォーキングをさせ、2群には運動させずにストレッチだけを週に3回、これを1年間続けた結果、運動群では海馬の体積が2%増加しましたが、非運動群では海馬の体積が1〜2%減少しました。この結果を受け、運動は高齢者の認知症予防になると結論しました。

◆イリシンという新規ホルモン
 また、運動と健康の効果についての論文では、筋肉内には未知なる物質ができる機構があり、運動するとその物質が放出されてカラダに良い影響を与えるという報告があります。運動すると筋肉から放出されるイリシンという新規ホルモンの発見は2012年にネイチャー誌などで発表されました。イリシンは白色脂肪細胞に作用し、褐色脂肪細胞に変えます。つまり、脂肪が燃焼し、蓄積した脂肪の蓄積を改善するということです。10週間運動を続けるとイリシン濃度は2倍になるといいます。動物実験でも、肥満で糖尿病状態のマウスにイリシンを注射したところ、血糖値とインスリン分泌量が改善され、体重も減少しました。日本でも、糖尿病患者とその予備軍577人を対象に、食事と運動療法を行う群と何もしない群に分けて、1986年から1992年まで続け、14年後の2006年に糖尿病状態を調査した結果、食事や運動療法を行った群では糖尿病の発症を予防したとの報告があります。
 しかしながら、激しい運動はカラダに悪影響を与えます。ヒトの心臓は生まれてから死ぬまでに20〜30億回拍動しますが、心臓を構成している細胞は終末分裂細胞と呼ばれ、子供の頃にすでに分裂が終了しています。ですから、たとえ心筋細胞が傷ついても補充することはできないのです。通常、大人の心臓は1分間に50回ほど拍動します。運動すると拍動数は増加するので、心臓に負担がかかります。子供の頃から激しいスポーツを続けたヒトの心臓はスポーツ心臓と呼ばれ、一般人よりも心拍数が少なくなります。
 スポーツ選手のエネルギーは運動代謝で消費されるので、筋肉中に蓄積されたグリコーゲンで内臓脂肪は消費されません。グリコーゲンを燃焼させると低血糖を起こし、激しい空腹感を覚えるので食事量が増します。現役中ならそのエネルギーを完全に消費できますが、40歳を過ぎる頃には運動量が激減するのでエネルギーが過剰になり、脂肪の蓄積が進んでしまいます。つまり、スポーツ選手は運動をやめると肥満になりやすく、スポーツ心臓になるということです。

◆適度な運動はいいことばかり
 心臓に負担をかけずに内臓脂肪を燃焼させるには、散歩などの適度な運動をすることです。歩くことでふくらはぎが第2の心臓となり、心臓に負担がかかりません。息が上がらない程度でウォーキングを続ければ、基礎代謝が高まり、内臓脂肪が消費されます。逆に歩かないと足の静脈に血液が詰まって血栓ができます。また、歩くことは肩こりや腰痛の解消にも効果があります。適度な運動は、脂肪細胞が分泌する悪玉アディポネクチンを減少させ、善玉アディポネクチンを増加させるので、インスリン抵抗性を低下させ、糖尿病状態が正常な状態に戻ってきます。
 適度な運動習慣は海馬の細胞を増やして脳を活性化し、認知症の予防につながり、糖尿病や生活習慣病の原因となるメタボの解消にもなることが科学的にも証明されています。また、心臓に負担をかけることがないので、心臓や血管系疾患の予防にもなります。

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VOL.206『大腸ガンを予防しましょう』 [生活]

◆人は腸から老いる
 近年、健康寿命を維持し、肥満・高血圧・糖尿病・高脂血症・ガンなどの病気を防ぐために糖質(炭水化物・糖分)を制限する食事が注目されています。食事による老化防止です。
 日本では、昔から「人は腸から老いる」と言われています。腸(大腸・小腸)は食物を消化し、栄養分を吸収してエネルギー源にし、残った老廃物を便として排泄します。また、食事と同時に取り込んだ細菌やウイルスなどの病原体や食品に含まれる化学物質なども無毒化して体外に排出します。このように、腸には腸管免疫と呼ばれる働きがあります。ヒトの防御システムである免疫の60%以上が腸(小腸)に集まっているので、腸が健康でないと老化が進んだり、病気になったりします。長寿で知られるギリシャ・クレア島には世界最古のオリーブの樹があり、脂肪摂取量が多いにもかかわらず心血管系疾患による死亡率は低く、大腸ガンになる人もあまりいません。また、山梨県の長寿村では高齢者の腸内細菌中に悪玉菌の割合が低く、食物繊維や発酵食品が多い腸に良い食事、いわゆる「腸寿食」を摂っていることが分かりました。日常生活で腸に良い食事をすることで腸の負担を減らし、健康寿命を維持して老化を防いでいるのです。

◆腸は第2の脳
 腸内環境を悪化させる原因として食生活の変化やストレスがあります。例えば、ストレスを感じればお腹が痛くなりますし、環境が変化すれば便秘にもなります。つまり、心身のストレスが腸に大きく影響を与えるのです。ストレスを感じると腸の蠕動運動が減少します。蠕動運動には腸内に1億個ある神経細胞が関与しています。そのため腸はセカンド・ブレイン(第2の脳)と呼ばれます。
 腸の神経細胞は独立したネットワークで消化器官と協調して働いて便意を起こし、食物の消化や分解に欠かせない酵素とホルモンの分泌を促します。2007年、世界ガン研究基金のガン予防のまとめ論文によれば、メタボである肥満や内臓型脂肪は大腸ガンの発症に大きなリスク要因となると言い、さらに、高血圧や糖尿病、ガンを併発すると言います。
 メタボの発症は中年期以降、加齢とともに増加する傾向にあります。アメリカでも肥満の大腸ガン患者は正常体重の人と比較して死亡率と再発のリスクが高いそうです。アメリカ対ガン協会によれば、毎年15万人以上が大腸ガンと診断され、肥満は大腸ガンの危険因子であるだけでなく生存率を低下させ、特に女性よりも男性の方が予後が悪くなると言っています。

◆カルシウムとマグネシウムが重要
 腸にとって、最も良いミネラル成分はカルシウムとマグネシウムです。これらはどちらも生命維持に欠かせない成分で、例えば、カルシウムをせっかく摂取してもマグネシウムが不足していると骨や筋肉が作れませんし、腸の働きが低下してしまいます。マグネシウムは25〜60%が小腸から吸収され、大腸で水分を吸収して便を軟らかくする働きがあり、便秘予防に有効です。ニガリや岩塩・硬水・昆布・納豆・ゴマなどに多く含まれており、摂取の目安は1日あたり340mgです。また、神経の働きを助け、腸ストレスを除き、体温や血圧の調節や細胞内エネルギーに関与します。
 前述の世界ガン研究基金によれば、カルシウムは大腸ガンのリスクを低下させる栄養素であると言います。脂肪摂取量が増えると胆汁分泌量が増し、その主成分である胆汁酸が大腸ガンの引き金になります。カルシウムには胆汁酸に吸着し、便中に排泄して大腸粘膜を正常に保つ機能があります。同時に水分補給することで腸の蠕動運動を亢進するので、便秘の解消にもなります。カルシウムとマグネシウム、良い水を十分に摂取し、大腸ガンにならない体を作りましょう。

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VOL.199『ヒ素の毒素について』 [生活]

◆ヒ素とは
 最近、築地市場の移転先となる豊洲市場の施設の地下に空洞があり、そこに溜まった地下水にヒ素成分が含まれていることが分かりました。
 ヒ素は複雑な物質で金属と非金属の中間の性質を持つ元素です。そのため、電気を通したり、通さなかったりという半導体の性質を持ち、自然界ではさまざまな鉱物として存在します。
 古代から顔料として使用され、鮮やかな赤や黄色はエジプトでは古い墳墓の装飾に使用されました。毒や薬としても使用され、紀元前4世紀頃には潰瘍に効果があるとされ、中国では膿傷や腺病の治療に用いられました。その後、伝承薬として中国やインドから世界各地に広がりました。

◆さまざまな顔を持つ物質
 1786年からイギリスで本格的に薬剤として使用し始め、19世紀末までマラリア・結核・喘息・糖尿病・頭痛などに効く万能薬とされていました。また、強壮剤としての効果も認められており、1940年には梅毒の治療薬として有効性を示しました。その後、世界初の化学療法剤として、ネズミに噛まれた傷やワイル病・イチゴ腫に有効とされました。
 ヨーロッパには古くから致死量を超す二酸化ヒ素(毒性の強い亜ヒ酸化合物)を直接食べている農村地域がありました。ヒ素を摂取することで健康障害が消え、消化能力や性的能力が亢進し、顔色が良くなるという理由からです。体内に入ったヒ素は皮膚表面の血管を傷害するので顔が赤くなります。この効果がヨーロッパでは美肌効果として化粧品に利用され流行しました。日本でも化粧品として江戸時代から昭和初期まで歌舞伎役者や遊郭関係者が肌色を白くするのに使用していました。
 ヒ素は無味無臭という特徴から暗殺用の毒として古代ローマから流行しました。しかし、髪の毛に高濃度で蓄積する特徴を持つため証拠として残ります。日本では古くから小説や演劇で暗殺に使われる毒の代名詞のように用いられ、実際にヒ素を使った殺人事件も起きています。1955年の森永ミルク事件は粉ミルクにヒ素が製造過程で媒介として混入し、岡山県を中心に130人以上の乳児が死亡し、1万3000人が被害に遭いました。
 また、農薬、シロアリ対策、木材の腐敗防止、ペンキ塗料などにも大量使用されました。現在では環境毒性が指摘され使用禁止となっています。また、古い建物を壊す時にも汚染物質が出ると言われています。戦争でもその毒性から劣化ウラン弾・枯れ葉剤・鉛弾などに多量に使用されました。発ガン性もあり、皮膚ガンは19世紀頃から発生していました。ヒマラヤ山脈やチベット高原などの鉱山から流れ出るヒ素を含む水は、ガンジス川やメコン川に流れ込み、下流の国ではその水を飲料水や農業用水、地下水として使用するため環境汚染被害が拡大しています。

◆安全なの?
 近年、レアメタルの有効性や希少性が注目され資源価値が高騰したことで、ヒ素を含むレアメタルが増産されています。そのせいで途上国ではヒ素化合物が飲料水や農業用水に混入しています。日本では1971年、宮崎県土呂久ヒ素公害事件で慢性ヒ素中毒が出ました。肝臓や腎臓の疾患により死者が出て平均寿命も39歳とされました。村落住人はヒ素の毒性によって美肌美人が多かったそうです。
 ヒ素は海産物に高濃度で含まれ、タンパク質と結合しやすく、細胞内で呼吸に関する酵素を阻害します。海産物を多く摂取する日本人は体内のヒ素レベルが高いのですが、有機ヒ素は体内で代謝され尿から排泄されるため、毎日摂取しても問題にならない濃度です。ヒ素化合物は体内で酵素活性に影響を与えないため、微量のヒ素毒性なら全く問題はありません。
 現在、環境庁によればヒ素化合物による健康被害が起こる危険性はないと言います。今後豊洲の地下水問題がどのように進展するのか見守っていきたいと思います。

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VOL.180『カーボラストという食べ方』 [生活]

◆日本人の生活習慣病
 かつて成人病と呼ばれた生活習慣病は、糖尿病・高血圧・高脂血症(脂質異常症)が80%を占めています。それら病気の元となるのが子供の頃からの肥満で、動脈硬化を伴い高血圧・高脂血症そして糖尿病へと段階的に進んでいきます。動脈硬化が進むと、心臓の冠動脈疾患による心筋梗塞・脳卒中・足壊疽が起こります。糖尿病は合併症として腎障害による人工透析・網膜症による失明・神経障害による足壊疽に加えて脳卒中や認知症を発症します。現在日本には高血圧症が4000万人以上、糖尿病が3000万人以上、高脂血症が1500万人以上いると言われ、40歳以上の2〜3人に1人の割合となります。

◆血糖値の上昇を抑えよう
 ヒトは、毎日食べるさまざまな栄養素をエネルギー源としています。炭水化物は糖質と食物繊維を合わせたものです。ご飯・パン・麺類などいわゆる主食の食べ物が糖質です。もともと人間は活動量が多かったため、大きなエネルギー源となる糖質を主食にしました。飢餓との闘いの歴史が長かった人類は、血糖値を保つ仕組みとして膵臓のα細胞からグルカゴン、副腎皮質からのステロイドホルモン、副腎髄質からのカテコールアミン、甲状腺ホルモンなど血糖値を上げる遺伝子を組み込みました。その頃は血糖値を下げる必要性がなかったので、血糖値を下げる仕組みは唯一膵臓からのインスリンだけでした。この時代の人類は体内に取り込んだ糖質を1日の活動で消費できたからです。しかし、現代では糖質は過剰となっています。これが肥満の原因になっています。
 糖質とは、イコール甘いものではありません。例えば煎餅には甘みがありませんが、デンプンなので糖質が多く、良く噛んでいると唾液中のアミラーゼがデンプンを糖に変換するので、甘みが出てきます。糖質を多く含む食品は、米・パン・麺類・イモ類・かぼちゃ・お菓子・ハチミツ・果物などです。糖質が少ない食品は、肉類・魚類・大豆製品・野菜・ナッツ類などがあります。
 血糖値の上昇は糖質の摂取量が多いほど高まります。そこで今『カーボラスト』という食べ方が注目されています。これは糖質を最後に食べようという方法で、食物繊維などの食物を先に摂取することで糖質の摂取量が少なくて済みます。食物繊維は消化吸収されにくく、腸の蠕動運動を抑制して糖の吸収速度を遅らせます。また、食物繊維は腸内フローラによって短鎖脂肪酸に変換され、血糖値の上昇を抑制します。短鎖脂肪酸が肝臓に運ばれ、その情報が脳に伝達され、エネルギーが十分に足りていると指示を出すことで血糖値の上昇を防ぎます。同時に食物繊維が筋肉や脂肪組織に働いて、インスリンを分泌させ糖の取り込みを防ぎ、脂肪組織への脂肪の取り込みを抑制することで肥満を防ぎます。

◆カーボラストで食べよう
 近年、妊娠糖尿病が増えましたが、原因の1つに高齢出産があります。インスリンは年齢とともに分泌能力が下がるのでリスクが高まるのです。対処法として必要以上にカロリー制限すると、胎児が低体重となったり、出生後に低血糖になることがあります。また、4〜5kgの巨大児や発育不全、奇形の子供が生まれる可能性が高まります。
 結論的には、全く糖質を摂らないのではなく糖質の摂取量を減らし、カーボラストという食べ方で、先に食物繊維・タンパク質・脂質を食べ、最後に糖質を摂るという、栄養学の常識を覆した食べ方が血糖値の上昇を抑制します。試してみてはいかがですか?

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VOL.176『タイムラインという考え方』 [生活]

◆環境因子と遺伝因子
 ヒトの健康状態は、環境因子と両親からの遺伝因子の積み重ねで決定されます。そこで、これら遺伝子の解析から病気の予防や治療を進めようとするのが遺伝子医学です。
 遺伝子情報はゲノムと呼び、遺伝因子となるDNAは32億個の塩基からできています。2003年にはヒトの遺伝子が全て解明され、遺伝子は全DNAの2%以下ほどであることが分かりました。ヒトの生命の設計図である遺伝子が解明されたことで、病気になる仕組みやその治療法も明らかになるのではと期待されました。ところが、生命は極めて複雑で、ゲノム解析は病気の克服には直結しなかったのです。
 例えば、寿命には個人差があり、それを決める要因は長寿遺伝子の有無だと言われていました。しかし、後に全ての人に長寿遺伝子があることが分かり、長生きできる人は長寿遺伝子にスイッチが入り、長生きできない人はスイッチが入らないことが分かったのです。
 また、ガンなどの生活習慣病の発症に遺伝子が関与する割合は5〜10%に過ぎず、遺伝子(ジェネティクス)だけでは健康と病気は解明できない、つまり、環境因子(エピジェネティクス)と遺伝因子の積み重ねで健康状態は決定され、遺伝因子は環境因子に大きく影響を受けることが分かりました。

◆タイムラインとは
 これを受けて、機能的医学が重要視されるようになり『タイムライン』という考え方が生まれてきました。タイムラインとは、母親のお腹の中にいる時から現在までの生活習慣、特に食生活、その間の栄養バランス、病気や感染症になった事例の有無・頻度などを時系列で並べて環境因子と遺伝因子の重なり合いを研究しようとする発想です。
 妊娠中に母親の栄養状態が悪いと子供は太りやすくなり、大人になってから糖尿病や高血圧になるリスクが高まります。母親の栄養バランスが悪いと、胎内の子供の栄養状態も悪化し、エピジェネティクスが働いて、子供はエネルギーを倹約する体質に変わります。すると大人になって飽食(過食)の環境になるとエネルギー倹約体質が働いて肥満になります。太ることで膵臓からのインスリン分泌の効き目が低下し、インスリン抵抗性となって糖尿病になりやすくなるのです。
 タイムラインでは、腸内細菌叢が病気の成り立ちに関与するといいます。子宮内の胎児は無菌状態ですが、産道を通って生まれてくるときに母親から細菌を受け継ぎます。産道には乳酸菌が生息しており、出生時に新生児の鼻や口から侵入し、腸内で急速に増殖します。ところが、帝王切開で生まれた新生児にはこれがありません。そのせいで大人になってから腸内細菌叢のバリア機能が弱く、アレルギー疾患を発症しやすくなります。また、子供の頃に抗生物質を大量に投与されても腸内細菌叢のバランスが崩れ、腸内のバリア機能は低下します。これが大人になってから生活習慣病の原因となります。

◆腸内環境を整えよう
 21世紀は腸内細菌叢の時代と言われます。腸内細菌叢が全身の体調を左右し、免疫機能に関与するからです。腸内の善玉菌(乳酸菌・ビフィズス菌)は母乳栄養で増え、悪玉菌(ウェルシュ菌)の増殖を防いで体内の炎症反応を調節しますが、加齢とともに減少していきます。善玉菌の栄養源は食物繊維で腸管内の修復には欠かせない栄養素です。傷ついた腸管や粘膜は数日で入れ替わります。その時、欠かせないのがビタミン類やミネラル成分です。つまり、健康維持のためには食物繊維とミネラル成分の摂取が欠かせないということです。タイムラインを知って腸内環境を整え、健康維持に努めましょう。

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VOL.172『人喰いバクテリアを知っていますか?』 [生活]

◆人喰いバクテリア
 最近、人喰いバクテリアと呼ばれる恐ろしい感染症が増加しています。この感染症は劇症型溶血性連鎖球菌によるものです。国立感染症研究所の報告では、感染者は8月23日までに291人となっており、2014年の273人を超えて、調査を始めた1999年以降最多となっています。地域別では東京が44人、大阪28人、神奈川20人、千葉と兵庫で15人の感染者が出ています。

◆(1)溶血性連鎖球菌
 溶血性連鎖球菌はグラム陽性の連鎖球菌で、鞭毛がなく、芽胞を形成しません。感染症の初期症状としては手足の腫れや激しい喉の痛みが起こります。その後、急速に手足が壊死することから『人喰いバクテリア』と呼ばれるのです。
 1987年にアメリカで初めて報告され、その後、ヨーロッパやアジア諸国に広がりました。日本では1992年に最初の報告があり、毎年100〜200人の患者が確認されています。血圧低下やショック症状が突然現れ、腕や肢に痛みや腫れが生じます。連鎖球菌が急激に増殖して筋肉や筋膜を壊死させ、菌毒素が全身に広がり多臓器不全を引き起こします。
免疫不全などの基礎疾患を持っていなくても突然発病する例もあります。通常は小児の風邪(咽頭炎など)の原因として広く知られているこの溶血性連鎖球菌がなぜ劇症化するのか、理由は分かっていません。この感染症は子供からお年寄りまで広範囲で発症しますが、30代に最も多いという特徴があります。
 2012〜2014年に国立感染症研究所に届け出があった患者712人のうち、209人(29%)が死亡し、そのほとんどが3日以内に死亡しています。その多くは男性が70代、女性は60〜80歳代で、年齢が上がるにつれて死亡率が高まります。感染経路が明確でない症例が多く、予防対策は手洗いしかありません。

◆(2)ビブリオ・バルニフィカス
 ビブリオ・バルニフィカスも人喰いバクテリアと呼ばれています。この菌による感染症も数時間から数日で手足が壊死し、致死率は70%です。
 日本では1978年以降100例の報告があります。最北は秋田県で、東京が9人、京都や大阪で10人、熊本2人、福岡で1人の報告例があります。静岡県では、肝臓疾患を持つ男性(72歳)が手足の壊死を起こすビブリオ・バルニフィカス菌による感染症で急激な発熱を起こして死亡しました。この菌は生の魚介類、生カキなどに多く含まれています。夏場に汚染された生の魚介類を食べて感染することが多く、傷口からも感染します。特に、肝臓機能が低下している人や慢性疾患のある人は重症化します。この菌は、塩分濃度が1%ほどになると急激に増殖します。通常、海水の塩分濃度は3%前後ですが、大雨などで河川から大量の水が流れ込んで塩分濃度が下がったり、海水温が上がった場合には増殖します。
 大阪大学歯学部では劇症型のA群溶血性連鎖球菌がインフルエンザウイルスと同時に感染すると致死率が一気に上がることをマウス実験で証明しました。インフルエンザ、A群溶血性連鎖球菌ともに単独感染では致死率10%以下でしたが、2つが併用感染すると致死率90%以上になったとのことです。
 以上のように、人喰いバクテリアの感染症が日本各地で増えています。高齢者や慢性疾患のある人は特に注意が必要であり、感染が疑われる時は早期に医師の治療を受けましょう。

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VOL.170『アタマジラミの流行に要注意』 [生活]

◆まだいたの?
 最近、小学校や幼稚園・保育園などで頭髪に寄生するアタマジラミが流行しています。2014年の都内におけるアタマジラミの相談件数は1602件で、2008年の1935件に次ぐ多さでした。今年2015年はさらに増えると予測されています。
 アタマジラミは戦時中、衛生環境の悪いなかで拡散しましたが、戦後は有機塩素系殺虫剤DDTによる駆除で感染が激減しました。しかしその後、DDTの毒性とダイオキシンによる環境破壊が問題になり、DDTは販売と使用が禁止されました。1950年代に再び流行した時には、毒性の低い駆除剤が開発され沈静化したと思われましたが、1988年頃から再び増え始めました。2014年に大手駆除会社2社からシャンプーやパウダーの駆除剤が発売され、今年の出荷量は30%増となっていて感染拡大が伺えます。

◆アタマジラミとは
 アタマジラミは、成虫で2〜4mm(卵は0.5mm)ほどの大きさの、透明に見える灰色の虫で、主に幼児やその家族で集団発生し、年間80万世帯に感染があると推定されます。  卵は1週間ほどで孵化し、幼虫は2〜3週間で成虫となります。成虫の寿命は30〜45日くらいで、頭皮から離れると吸血できなくなり2〜3日で死んでしまいます。1匹が1日に5〜6個の卵を頭髪の根元に産卵します。1日に数回吸血し、症状は主に痒みで、アレルギー反応を伴う痒みもあります。痒みが強いと、爪で頭皮を強く掻いてしまって引っ掻き傷ができ、傷口から細菌感染を起こし、リンパ節が腫れることになったりします。これが頭皮の悪臭となります。
 アタマジラミの発生に季節変動はありませんが、夏のプールの時期にはプールが感染を助長するため発生率が高まります。また、アタマジラミは頭皮に寄生して離れないので、頭髪に直接触れる帽子やクシ・タオル・布団・枕・シーツ・スカーフ・マフラー・ペットの毛などを介して感染します。
 全国調査と最近の研究で、耐性を持ったアタマジラミが沖縄県で96%と増加しているのに対し、それ以外の地域では平均5%に過ぎないことが分かっています。つまり、沖縄県以外の地域では市販されている駆除剤が有効ですが、沖縄県では効果が望めないと言えます。その場合は、目の細かいクシで駆除する方法があります。

◆予防法は
 アタマジラミの予防法としては、毎日掃除をする、子供の髪は大人が髪の根元までしっかり洗う、タオルや帽子・クシなどの共用を避けるなどがあります。つまり、体や住環境を清潔に保つことが大切ということです。また、子供の頭皮を月に数回確認しましょう。その際、シラミの卵は薄暗い場所では見えないので日光の下で行いましょう。シラミの卵を見つけたら、髪の毛を切り、シャンプーとともに洗い流します。アタマジラミ用の薬はシャンプータイプとパウダータイプがあり、シラミの成虫と幼虫を効果的に退治します。
 プールの後は頭皮のシャンプーを丁寧にし、感染が見られた時は駆除剤を含むシャンプーを3〜4回繰り返すと、2週間ほどで治ります。
 プールなどで子供が感染している場合があります。ぜひとも確認してください。

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