So-net無料ブログ作成
硝酸性窒素 ブログトップ

VOL .6 『硝酸性窒素とは何ですか』(2) [硝酸性窒素]

摂りこまないためには…
 硝酸性窒素は、葉物の野菜に多く含まれているため、葉物の野菜を食する際には特に注意して硝酸性窒素を除去することが大切となります。硝酸性窒素を含まない水で茹がいてアク抜きをすることによって、だいぶ取り除くことができます。しかし、生の野菜をそのまま炒めたり、電子レンジで調理すると硝酸性窒素は除去できず、逆に高濃度に濃縮されることになります。

酸素を運べない!
 体内に摂りこまれた硝酸性窒素は、分解され亜硝酸塩に変化します。
 実はこの亜硝酸塩が“くせもの”で、血液中のヘモグロビンと非常によく結びつきます。ヘモグロビンは赤血球中に含まれ、全身に酸素を運ぶ重要な役割をしているのですが、亜硝酸塩はそのヘモグロビンと結びつき、酸素を運べない「メトヘモグロビン」に変えてしまうのです。そのため、体内は酸素欠乏をおこし、貧血と同じような状態になります。特に乳幼児の場合は、胃液の酸性度が大人に比べて未熟なので亜硝酸塩に変化する割合が高く、ブルーベビー症(メトヘモグロビン血症)となって、唇の色が青紫色に変わってきます。メトヘモグロビンの量によっては、チアノーゼ(皮膚や粘膜が紫色になる)を示し重篤な事態となります。火事などの際の死亡につながる一酸化炭素中毒のように急激な症状を起こし死に至ることもあるのです。

ヘモグロビン横幅調整B.jpg

ニトロソアミンとは?
 亜硝酸塩は胃の中でタンパク質やアミノ酸と結合することによって、ニトロソアミンという強力な発ガン誘発物質を作ります。体内に硝酸性窒素を摂り続けるような生活を何十年も続けてしまっては、ガンなどの生活習慣病になる可能性が高まります。
 
自分の身は自分で守る
 今日、野菜は海外から輸入しているものも含めて、硝酸性窒素の汚染が確実に進んでいます。しかしながら便利で快適な生活の質を低くすることは、なかなか難しいのが現実です。そこで、野菜を食べる際には、硝酸性窒素を除去することが望まれます。安全が要求される中で、日常生活の質の向上を図るためには、各々が自分を守る努力も必要といえるでしょう。

VOL .5 『硝酸性窒素とは何ですか』(1) [硝酸性窒素]

硝酸性窒素って?
 今回は「硝酸性窒素」についてお話します。
 そもそも硝酸性窒素とは何でしょう?あまり耳馴染みのない言葉ですよね。硝酸性窒素とは、窒素と酸素の化合物(窒素酸化物)の中の窒素成分のことで、人体には有害です。しかし、この硝酸性窒素は植物や野菜にとっては極めて大切な栄養成分で、その生育には必要不可欠な物質です。植物の3大栄養素は、窒素・リン酸・カリウムで、特に窒素は葉物の野菜には欠(か)くことができません。

おいしそうな野菜だけど…
 近年は野菜の季節感がなくなり、夏でも冬の野菜を食べることができますし、冬には夏の野菜が食べられる便利な時代になっています。各農家では一年を通してあらゆる野菜を供給するためや収穫効率を上げるためにハウス栽培や有機栽培、水耕栽培などを行っています。これらの栽培方法に野菜の栄養素である「硝酸性窒素」を過剰に含んだ肥料を用い、与えているのです。そのため、野菜の葉は新鮮でみずみずしく、黄緑色~青緑色のすばらしい野菜(実はメタボ野菜)として収穫されています。このように自然の土の力ではなく、工業化され、硝酸性窒素をたっぷり含んだ野菜はビタミンやミネラルが減少した人工野菜となり、もはや「野菜」とはいえなくなってきているようです。

最近の農業
 自然界での硝酸性窒素は、通常、空気中の窒素成分が雷や紫外線によって作られ、雨や雪となって土壌に吸収されたり、土中の微生物によって生成されて、一定のレベルで土壌中に保持されてきました。ところが、近代農業における過剰施肥(せひ)の結果、過剰な硝酸性窒素は土壌にしみ込み、地下水脈に蓄積して増加しています。野菜を含めて植物は、土壌中の水と硝酸性窒素を根から吸収するので、硝酸性窒素の栄養過多になってしまっているのです。このような傾向は日本においてだけではなく、チューリップの生産で有名なオランダでも同様です。また、急速に近代化が進んでいる中国でも、硝酸性窒素の含有量が多い野菜が急激に増加する傾向にあります。

硝酸性窒素0225.jpg

次回は、体内に入った硝酸性窒素についてお話します。
硝酸性窒素 ブログトップ