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VOL.170『アタマジラミの流行に要注意』 [生活]

◆まだいたの?
 最近、小学校や幼稚園・保育園などで頭髪に寄生するアタマジラミが流行しています。2014年の都内におけるアタマジラミの相談件数は1602件で、2008年の1935件に次ぐ多さでした。今年2015年はさらに増えると予測されています。
 アタマジラミは戦時中、衛生環境の悪いなかで拡散しましたが、戦後は有機塩素系殺虫剤DDTによる駆除で感染が激減しました。しかしその後、DDTの毒性とダイオキシンによる環境破壊が問題になり、DDTは販売と使用が禁止されました。1950年代に再び流行した時には、毒性の低い駆除剤が開発され沈静化したと思われましたが、1988年頃から再び増え始めました。2014年に大手駆除会社2社からシャンプーやパウダーの駆除剤が発売され、今年の出荷量は30%増となっていて感染拡大が伺えます。

◆アタマジラミとは
 アタマジラミは、成虫で2〜4mm(卵は0.5mm)ほどの大きさの、透明に見える灰色の虫で、主に幼児やその家族で集団発生し、年間80万世帯に感染があると推定されます。  卵は1週間ほどで孵化し、幼虫は2〜3週間で成虫となります。成虫の寿命は30〜45日くらいで、頭皮から離れると吸血できなくなり2〜3日で死んでしまいます。1匹が1日に5〜6個の卵を頭髪の根元に産卵します。1日に数回吸血し、症状は主に痒みで、アレルギー反応を伴う痒みもあります。痒みが強いと、爪で頭皮を強く掻いてしまって引っ掻き傷ができ、傷口から細菌感染を起こし、リンパ節が腫れることになったりします。これが頭皮の悪臭となります。
 アタマジラミの発生に季節変動はありませんが、夏のプールの時期にはプールが感染を助長するため発生率が高まります。また、アタマジラミは頭皮に寄生して離れないので、頭髪に直接触れる帽子やクシ・タオル・布団・枕・シーツ・スカーフ・マフラー・ペットの毛などを介して感染します。
 全国調査と最近の研究で、耐性を持ったアタマジラミが沖縄県で96%と増加しているのに対し、それ以外の地域では平均5%に過ぎないことが分かっています。つまり、沖縄県以外の地域では市販されている駆除剤が有効ですが、沖縄県では効果が望めないと言えます。その場合は、目の細かいクシで駆除する方法があります。

◆予防法は
 アタマジラミの予防法としては、毎日掃除をする、子供の髪は大人が髪の根元までしっかり洗う、タオルや帽子・クシなどの共用を避けるなどがあります。つまり、体や住環境を清潔に保つことが大切ということです。また、子供の頭皮を月に数回確認しましょう。その際、シラミの卵は薄暗い場所では見えないので日光の下で行いましょう。シラミの卵を見つけたら、髪の毛を切り、シャンプーとともに洗い流します。アタマジラミ用の薬はシャンプータイプとパウダータイプがあり、シラミの成虫と幼虫を効果的に退治します。
 プールの後は頭皮のシャンプーを丁寧にし、感染が見られた時は駆除剤を含むシャンプーを3〜4回繰り返すと、2週間ほどで治ります。
 プールなどで子供が感染している場合があります。ぜひとも確認してください。

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